カブ、キャブレターオーバーホール(VMキャブ)

誰でもできる、キャブレターオーバーホール、VMキャブ編。

※ 以下の誤りの指摘やアドバイスは大歓迎!

関連記事)グラトラ、キャブレターオーバーホール(CVキャブ)
https://slilabo.com/archives/1026442273.html

ずいぶん前にヤフオクでゲットしたプレスカブのキャブ。
これをオーバーホールしてみる。

関連記事)プレスカブ用キャブ、1401円
https://slilabo.com/archives/1003612109.html

プレスカブのキャブはKEIHINのPB22。

上。(↑:エアクリ、↓:エンジン)
01_DSC_0031_上

下。(↑:エアクリ、↓:エンジン)
02_DSC_0034_下

左。(←:エアクリ、→:エンジン)
03_DSC_0036_左

右。(←:エンジン、→:エアクリ)
04_DSC_0037_右

前。(エアクリ側)
05_DSC_0033_前

後。(エンジン側)
06_DSC_0032_後

サービスマニュアルはこんな感じ。
07_DSC_0031
08_DSC_0032

セッティングマークPB22B
ベンチュリィ径13mm
エアスクリュ開度2-1/8回転戻し
フロートレベル10.7mm
アイドリング回転数1700±100rpm
メインジェット#72
スロージェット#38
ジェットニードルクリップ2段目

プレスカブのキャブは、VMキャブレター(ピストンバルブタイプ)というタイプだね。

パクリ画像。
09_VMキャブレター(ピストンバルブタイプ)

参考)KENSOさん
http://www.kenso-bakudan.co.jp/parts/bakudan/manual.html

さて、それではまず分解だ。

「エアスクリュ」を外す。
10_DSC_0038

つもりが、何か特殊工具がいるのでいきなり後回し。

俺のプレスカブではマイナスなんだけどなぁ。

関連記事)カブ、アイドリング調整
https://slilabo.com/archives/1001617484.html

まぁいいや、分解を続ける。

「クランプ」を外す。
11_DSC_0039

「スロットルストップスクリュ」を外す。
12_DSC_0040

組み立て時に戻せるよう、締まり具合(緩み具合?)を覚えておくこと。

「クランプ」を外す。
13_DSC_0045

部品名がわからないけど、ネジを外す。
14_DSC_0046

部品名がわからないけど、キャップをパカッと外す。
15_DSC_0047

部品名がわからないけど、ネジを外して横に引き抜く。
16_DSC_0042
17_DSC_0048

ここ、組み方がちょっと複雑なのでちゃんと戻せるよう状態を覚えておいた方がいい。
自分のは元々おかしなことになってて、正解を見つけるのに苦労した。。。

「フューエルコック」を外す。
18_DSC_0049

部品名がわかんないけど、ドレンボルトかな、これを外す。
19_DSC_0050

「フューエルカップ」を外す。
20_DSC_0051

ここまでで外回りのものを外したので、こっからは本体の分解。

「フロートチャンバ」を外す。
21_DSC_0052

思ってたほどは汚れてはいないが、キタナイね。

「フロートピン」を横に引き抜いて、「フロート」を外す。
22_DSC_0053

「メインジェット」を外す。
23_DSC_0054

「メインジェット」を外した穴の奥にある「ニードルジェット」を外す。
24_DSC_0058

固着とまではいかないが、くっついてたので上から押して外した。

「スロージェット」を外す。
25_DSC_0057

スロージェットは詰まっちゃってる。。。

はい、分解完了。
26_DSC_0059

おっと、「エアスクリュ」を忘れとった、ピンセットでなんとか外した。
27_DSC_0032

ここも、組み立て時に戻せるよう、締まり具合(緩み具合?)を覚えておくこと。

本来は以下のような専用工具を使うらしい。

D-タイプパイロットスクリューソケットドライバー
28_D-タイプパイロットスクリューソケットドライバー

これで1500円くらい、他にも色々タイプはあるが結構な値段がする。
だし、いちいちこんなのを用意せなかんってメンテ性が悪い。

で、ヤスリで削って強引にマイナスに変更。
29_DSC_0048

あー、あとこれには付いてなかったんだけど、「サーモスイッチ」も外す必要あり。
プレスカブにはキャブヒーターが付いてるんだけど、それね。

関連記事)カブ、キャブヒーターについて
https://slilabo.com/archives/2741996.html

あと、ヤフオク出品者の分解ミスかしらんが「スロットルバルブ」がはまってたんで外した。
30_DSC_0060
31_DSC_0031

固着気味で取るの苦労したんだけど、なぜこれだけ外し忘れたのかは謎だ。
どうせならスロットルバルブ一式も含めて出品してくれりゃいいのになぁ。

ということで、スロットルバルブ一式は上記の分解には出てこない。
だもんで、ジェットニードルはスロットルバルブの一部なのでこれも出てきてない。

分解できたので、次は洗浄。

用意したのはこれら。
32_DSC_0049

キャブレタークリーナーはWAKO’Sのにしてみた。
33_キャブレタークリーナー

これはキャブを分解しなくても使えるやつ。
つまりエンジンの燃焼室に入っちゃっても問題ないってこと。

ただ、分解前提ならエンジンコンディショナーにした方がいいかと思う。
34_エンジンコンディショナー

洗浄力ではこっちのが上なんだろうね。

キャブレタークリーナーってような名前で色々な会社から売られてる。
でも、各社それぞれ考え方が違ってるようだね。

キャブレタークリーナーもエンジンコンディショナーもゴムやプラスチックには使えないので注意。

パーツクリーナーは安売りで190円だったんでこれにした。
35_DSC_0050

ゴムでも漬け込まなければOKとのことだったので。
モノによってはゴムはNGってのもあるので注意が必要かな。

パーツクリーナーってのも色々な会社から売られてる。
でも、これも各社それぞれ考え方が違ってるようだね。

あと、トレーはダイソーのやつね。
36_DSC_0051

さて、やってみるか。

トレーに乗ってないもの(ゴムとかプラとか)はパーツクリーナーだけにする。
37_DSC_0052

穴という穴全てにキャブクリをぶち込んでやり、全体にもかける。
38_DSC_0053

で、パーツクリーナーで汚れを飛ばしてウエスでふきふき。
コンプレッサーがあるならばエアーで吹いた方がいいみたい。

トレーに乗ってなかったもの(ゴムとかプラとか)もパーツクリーナーで洗浄。

ジェット等はビニール袋に入れて漬け込み。
39_DSC_0054

数時間後、漬け込んだジェット等を取り出してパーツクリーナーで洗浄。

そして組み上げてオーバーホール完成。
40_DSC_0046
41_DSC_0046

Oリング等(マニュアルでNEWと書いてある所)は新品に交換ね。
実家にあると思うんだけど、今手元にないので再利用したけど。

なぁーんて、あたかも成功したかのように書いてるが、実はスロージェットの詰まりが直ってない。
漬け込みが足りてないんだな、まぁ、これは後日やっておくよ。。。

でも、どうだろう、オーバーホールって結構簡単って思えたのでは?

さぁーて、次回はもちろん(?)グラトラのCVキャブの記事だぜ。

参考記事)キャブレターの仕組み

参考記事)グラトラ、キャブレターオーバーホール(CVキャブ)

参考記事)カブ、キャブレターオーバーホール(VMキャブ)

参考記事)グラトラ、キャブ調整    ★セッティング等
https://slilabo.com/archives/1026057289.html
参考記事)ヤマルーブ・スパーインジェクション&キャブクリナーでキャブ清掃 その(1)

参考記事)ヤマルーブ・スパーインジェクション&キャブクリナーでキャブ清掃 その(2)

参考記事)その他キャブ絡みの記事

コメント

  1. dentane より:

    すごい!!! なんてわかりやすい記事なんですか!!!!
    そして・・・ なんと、次回はグラトラ!!!!
    死ぬほど見ますんで!!!!

  2. Aki より:

    dentaneさん、そー言ってもらえると書いた甲斐がありますね。:-)
    ほぼ理屈や機能とかには触れず、分解と洗浄についてまとめてみました。
    機能的なとこもいつか書いてみたいなとは思ってみます。
    が、下調べ等が結構大変なのでいつになるかわかりません。:-P

  3. のひのひ より:

    とても素晴らしいです!
    どの動画より素晴らしいと思います!!

  4. Aki より:

    のひのひさん、そう言ってもらえると記事にしたかいがあります。
    素直にうれしいです。:-)

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